床屋で夢から覚める寅さん。
別所線の中塩田駅前。
寅さんが目覚めたのは駅前にある理容室。
左側の駅舎としては一風変わったクリーム色っぽい建物が中塩田駅で、ホームも分かりづらいが写真に見えている。
長野県上田市五加
2015年11月訪問
満男が通う小学校。
臨時教員の雅子先生が体育の授業をしている。
金町小学校。
江戸川の土手沿いにあり、柴又から金町駅方向に向かったところにある。
東京都葛飾区金町3-44−1
2015年11月訪問
すすきと山。秋の風景。
山の稜線が一致している。
長野県上田市山田
2015年11月訪問
すすきのある道を歩く寅さん。
本編では見えづらいが寅さんのバックには山田池がある。
2015年の訪問時はこのロケ地として寅友たちと違う場所を訪れていたが、東京に戻って検証しているうちにどうも違うと感じていた。
寅友・彰さんとやり取りする中で浮上したのがこの場所だった。
長野県上田市山田218-4付近
2022年10月訪問
寺の山門の前に腰掛けアンパンを食べている寅さん。
秋の信州の大変美しい一コマは前山寺でロケが行われた。
ちびとらも真似をしてパンを食べてみた。
長野県上田市前山300
2010年11月訪問
寅さんの後ろ姿と参道。
この塩田平周辺のロケ地は、秋に訪れることをおすすめしたい。
長野県上田市前山300
2010年11月訪問
柿の木、盆地の風景の俯瞰。
もう少し高い場所からのロケだったと思うが、撮影が困難だった。
長野県上田市前山
2015年11月訪問
田んぼの風景。
激変しているが桑畑が見える風景。
本編で手前に映っていたのは桑畑だったことを現地の農家の方から証言を得た。現在は果樹園になっている。
また、本編で目立つ右側にある白い大きな建物、こちらは共同の稚蚕飼育所だったそうだ。
長野県上田市前山
2015年11月訪問
祭。
神社へ向かう人々。
第35作のOPで寅さんが訪れた舞田駅ほど近くにある。寅さんはこの塩田平がお気に入りのようだ。
長野県上田市舞田714
2010年11月訪問
「ものの始まりが一ならば島の始まりは大和の国…」
バイをする寅さん。
ひっそりとした塩野入神社でロケが行われた。
長野県上田市舞田714
2010年11月訪問
夕暮れ。お地蔵石碑が並んでいる。
立科町牛鹿にある馬頭観世音。
本編ではお地蔵様や石碑の後ろにこの馬頭観世音が映っている。お地蔵様や石碑は少しだけ移動している。
斜めの道を子どもが歩いている。
長野県北佐久郡立科町牛鹿1476-1
2015年11月
【参考】
本編に映るお地蔵様と石碑。
ロケ当時より少しだけ後ろに移動している。
夕暮れ時、下校する子どもたちを見ながら歩く寅さん。
馬頭観世音のすぐ横の農道でロケが行われた。
それまでの上田・塩田平エリアから、だいぶ離れた場所になる。
国立東京第二病院の玄関からタクシーが出ていく。
現在の国立病院機構東京医療センター。
建物や車のロータリーはロケ当時と変わっているので高羽アングルのピンポイントではない。
ロケ当時の航空写真で確認すると、玄関やロータリーはもう少し左側にあった。
東京都目黒区東が丘2-5−1
2022年2月訪問
イースタンタクシーが狭い路地を走ってくる。
帝釈天の参道の突き当り二天門を右折した所。
雅子先生が寅さんに二天門の前で「あそこに送電線が見えるでしょ。あの下」と言っていた自宅がここだった。
ただ、二天門からはそんなに遠くはない。
東京都葛飾区柴又7-7−17付近
2015年11月訪問
タクシーが停まり、綾と雅子が降りる。
国立東京第二病院を退院した綾がうれしそうに家の中に入っていく。
田園風景の中を列車が走る。
別所線。ロケは舞田駅の脇。
舞田駅は35作で寅さんが夢から目覚めた駅。
長野県上田市舞田
2015年11月訪問
寅さんを乗せた別所線が駅に入ってくる。
別所線の終点・別所温泉駅。
線路が単線になり、ホームと線路の位置関係も変化している。
長野県上田市別所温泉1853−3
2015年11月訪問
別所温泉駅の英語表記と駅舎。
写真右側に映る屋根によって高羽アングルでの撮影は困難。少しずらして撮影した。
改札口から出てくる寅さん。
そして、さくらが寅さんを迎えにやってきて降立ち、2人が柴又へ帰っていく駅でもある。
ちびとらがいる右側にロケ当時は改札口があった。現在、普段は使われていない。
長野県上田市別所温泉1853-3
2010年11月訪問
改札口を出た乗客が階段を上がっていく。
案内板を見る寅さん。
寅さんが見ていた看板は、塩田平ウォーキングマップになっていた。
駅の階段の上のところにある看板、坂東鶴八郎一座公演「不如帰」の看板を見ながら歩く寅さん。
看板はロケ当時の立体的なものから変わっている。
通りの向こう側にロケ当時と同じように丸型の郵便ポストがある。
柿の木、別所温泉の街並み俯瞰。
稲荷社の横にある櫓からのロケと思われる。
櫓には登れないのでその下の稲荷社のそばから撮影した。
長野県上田市別所温泉160-1付近
2015年11月訪問
温泉街の一角。
坂東鶴八郎一座が別所温泉街、土産物店の前で宣伝をしている。
北向観音の参道階段を少し下りたあたり。
このあたりはこの後もたくさんのシーンで登場する。
長野県上田市別所温泉1721付近
2015年11月訪問
坂東鶴八郎一座の役者が「当一座も本日をもちましていよいよ千秋楽を迎えますれば…」と宣伝している。
「当一座の花形、大空小百合の当たり役…」と大空小百合を紹介する。
土産屋ますやの前。
長野県上田市別所温泉1624−2
2015年11月訪問
坂東鶴八郎一座の宣伝。俯瞰。
別所温泉村役場跡の上田市別所温泉センターの2階から撮影した。
道路がカーブしている少し先あたりで一座が宣伝していた。
長野県上田市別所温泉1723−1
2015年11月訪問
大空小百合たちが沿道の人たちにチラシを配布している。
道を歩いている寅さん。
左側が北向観音の参道入口。
長野県上田市別所温泉1622付近
2015年11月訪問
大空小百合と再会する寅さん。
別所温泉の北向観音参道入り口でます屋の前。
門の向こう側の階段の下は寅さんが泊まっていて坂東鶴八郎一座に宴会を催したいづみ屋がある。
長野県上田市別所温泉1721-1付近
2010年11月訪問
「よう、お前さん、いつか甲州で」
大空小百合と会って甲州での出来事を思い出し芝居を見に行く約束をする寅さん。
「みんなによろしく言ってくれや。俺よ、必ず見に行くから」
カメラは別方向(別所温泉駅方向)を映す。
「甲州」というのは4年半前、第8作のラストシーンで旅先で寅さんが坂東鶴八郎一座のトラックと偶然出会ったことを指している。
「いらっしゃい、いらっしゃい」、「今日が千秋楽だよ」と呼び込みの声がする。
北向観音の本堂。
坂東鶴八郎一座は北向観音の境内で公演を行っていた。
長野県上田市別所温泉1656
2015年11月訪問
坂東鶴八郎一座が芝居公演。
寅さんが観に行きゲストとして紹介される。
北向観音の境内。
ちびとらが歩いている向こう側に芝居小屋があった。
長野県上田市別所温泉1656
2010年11月訪問
夜。いづみ屋・内湯の看板のある宿。
坂東鶴八郎一座をもてなす寅さん。
北向観音の参道入口の階段を降りたところにあるおみやげの店・三楽が大宴会の舞台。訪問時、すでに建て替えられていた。
最新のストリートビューによるとジェラート店になっている。
長野県上田市別所温泉1660
2015年11月訪問
宴会の夜が明けて翌朝。
温泉宿が並んでいる。
寅さんと大空小百合が再会したますやの前の通り。
本編に映る上松屋が目印となる。
ロケ当時、たばこの看板があった街路灯には別の看板がかかっている。
上田市別所温泉1627
2015年11月訪問
朝の風景。
寅さんの宿、いずみ屋。
本編には右側に柏屋などの看板が立っている。
写真の右側の橋のところに看板があった。
この橋を渡れば、現在もかしわやがある。
温泉の湯気。
大師湯。
いずみ屋だとてっきり思い込んでいたが、寅さんが泊まっていた部屋の外の木の柵などが若干違うことが分かった。
ロケ当時とだいぶ変わっている。
長野県上田市別所温泉1652−1
2015年11月訪問
まだ寝床にいた寅さん。
大空小百合の「先生。車先生」の声で目覚め、窓から顔を出す。
いづみ屋(訪問時・三楽)の2階の角部屋。
坂東鶴八郎一座にとっては、4年半前に雨の中、芝居小屋に寅さんが訪ねてきて、宿まで送った大空小百合が五千円を受け取っていることから先生であり、ご馳走してもらえる立場の人だと勘違いしてしまっている。
気づかないものなのか…。
大空小百合が北向観音の参道の階段を降りたところで寅さんに「いろいろとありがとうございました」とお礼をいう。
寅さんが泊まっていた部屋からのロケなので、撮影は困難。いづみ屋(訪問時・三楽)の前で撮影したため、低いアングルとなっている。
大空小百合が指した方には一座がトラックで勢ぞろいして、寅さんにお礼をしている。
「おい、しっかりやれよ。また日本のどこかできっと会おうな」
寅さんの停まっていた部屋から、大空小百合や一座が宣伝していた、ますやの前を映している。
坂東鶴八郎一座を見送り一人となった寅さん。
いづみ屋だった場所をこのアングルから撮影することができた。
訪問時、いづみ屋の向かい側でお店を営業されていた方にご案内、許可をいただき、2階に上げていただき撮影した。
ありがとうございました。
【参考】
別所線に乗っているさくら。
無銭飲食で捕まってしまった寅さんのために別所温泉に向かっている。
別所温泉駅に丸窓があるかつての車両が展示されていたので撮影した。
別所温泉駅に入っていく別所線の前方車窓。
さくらが鉄道に乗り寅さんを迎えに行くのは、
5年前 青森県五能線 驫木駅へ
3年前 北海道石北本線 網走駅へ
があった。(第7作、第11作)
2年前には山陰・温泉津までタコ社長といっしょに行ったこともあった。この時は行きは寅さんといっしょだった。
この後もさくらは寅さんのために地方に行くことがある…。
さくらが別所温泉駅から出てくる。
階段上の左側にある小屋に入っていく。
寅さんが駅に到着した時にも駅の階段上からの撮影があったので、少しアングルが変わっている。
こちらは2度目の訪問時の写真。
1度目の訪問時は曇天だった。
長野県上田市別所温泉1853-3
2015年11月訪問
通りに停まっている車から人が降りる。
さくらが入っていった小屋から出てきて、警察署の場所を尋ねる。
寅さんが別所温泉駅に到着した時も通りを映したカットがあったが、さくらが道を尋ねるシーンでは車で郵便ポストが隠れている。
駅前に停まっていた車が走ってくる。
警察官が張り紙をしている。
警察署は、別所温泉村役場跡の上田市別所温泉センター。
看板や店構えこそ変わったが、右側の三友軒がロケ当時のまま。
長野県上田市別所温泉1723ー1
2015年11月訪問
さくらが車から降りて警察署に入っていく。
道を尋ねた人は親切でさくらを乗せてきてくれた。車から何かを下ろそうとしているので、ちょうど警察に何かを納品にきたようだ。
さくらも運が良かった。
この後、警察署内では、すっかり寅さんのペーストなっていて、署員の扱いや寅さんの過ごし方など信じられないような光景をさくらは目の当たりにする。
パトカーが別所温泉駅の前に停まる。
別所温泉駅は3回目の登場。
寅さんとさくらはパトカーで送ってきてもらったのだ。
さくらが署員にお礼をいう。
「東京出てきたらうち寄んなよ。な。恩返しするから」
「ナベさんよ。署長によ、よろしく言ってくれや」
別所温泉駅から温泉街方向を映す。
パトカーはこの二又を右の方に行く。警察署への方向だ。
怒っているさくらが寅さんを置いて、どんどん駅の中に入っていく。
さくらがつまづく。
寅さんとさくらが別々にやって来た別所温泉駅に、2人でいっしょに入っていく。
たくさんの鳩。
根の文字が見える。
根津神社の楼門。
東京都内で江戸時代の楼門が残っているのは根津神社だけだそうだ。
東京都文京区根津1-28-9
2022年2月訪問
「長い長いは何見て分かる…」
寅さんのバイの声が聞こえてくる。
神社の鳥居と根津神社の楼門。
ロケ当時にあった鳥居は現在、なくなっている。
楼門との間には写真にも写っている神橋ができた。
クジラ尺のバイをする寅さん。
江戸時代から使われていた裁縫用の物差しクジラ尺を江戸時代の楼門の前でバイをしているのだ。
ただメートル法統一のため、このクジラ尺の製造はロケ当時禁止されていたそうだ。
警察官が寅さんのバイを見て首をかしげている。
その理由こそ、上記のようにすでに製造禁止されていたクジラ尺を寅さんがバイをしていたから。
そして、警察官を演じた永六輔さんらがクジラ尺による尺貫法は日本古来の文化であり、守っていくべきではないかとその考えを広めていたのだ。そして第18作公開の翌年、1977年からメートル法表記を条件にクジラ尺は復活した。このバイのシーンも深い意味があった。
綾の葬儀が行われる教会。
葛飾区金町付近にある教会でロケが行われた。
※こちらの教会については、実名、場所は非公開となります。
東京都葛飾区金町付近
2021年3月訪問
雅子がとらやに宛てた年賀状のナレーション。
「六日町に来てまだ日は浅く…」。
ロケ当時は塩沢町清水にあった清水分校からの風景。
新潟県南魚沼市清水407付近
2013年8月訪問
清水分校前バス停。
木造の校舎。
雅子が先生を務めている。
清水分校は1988年に閉校となった。校舎もなくなり激変している。
バス停は清水入口というのがあったので撮影したが、当然場所も違うし、本編・高羽アングルではない。
雅子と再会した寅さん。
子どもたちに助けられながら校舎に入っていくラストシーン。
終。
唯一、学校のプール跡が残っていた。
その向こう側が校舎だったと思われる。