夢から覚める寅さん。
駅をSLが通過する。
長野県の中央本線日出塩駅。
本編に映るSLは中津川方面へ向かっている。
ホームとバックの山の位置関係、線路のカーブを見ていただくと分かるが、ロケ当時より駅舎の位置が手前に移動している。
長野県塩尻市宗賀
2012年8月訪問
「夢か…」
と背伸びする寅さん。
駅前になっていた柿をもいで食べる。
「か~、渋い!」
ちびとらが寅さんの真似をしているが、写真右側に待合室が見える。寅さんが居眠りをしていたのは駅舎だし、場所も違う。
また、待合室の中にベンチがあったが、向きも違っていた。
柴又・とらやへ帰ってきた寅さん。
おいちゃんに見つかって、いったん逃げ出す。
「すぐ戻ると思ってるだろう。そうは問屋がおろさねえぞ」
天丼が美味しい大和屋。
その横の高木屋老舗との間の路地がタコ社長の裏の工場、朝日印刷の通用口(という設定)。
東京都葛飾区柴又7-7
2021年12月訪問
【参考】大和屋の横。朝日印刷通用口。
こちらは参考までに…。
1回目の訪問時の写真。
朝日印刷通用口に入っていくとどうなるのか?
という疑問をちびとらが探究した写真。
残念ながらタコ社長の工場にはたどり着けないのでご注意!
2013年1月訪問
土の坂道を上がってくる寅さん。
山梨県北杜市浅尾新田の農道。
奥の突き当りのカーブがロケ当時の雰囲気を思わせる。
このロケ地は寅友・寅福さんが発見された。
2019年の夏にも訪問したが、すすきがある時期に再訪した。
山梨県北杜市浅尾新田
2021年11月訪問
畑の中の一本道の農道を歩く寅さん。
明野三之蔵のバス停付近からのロケ。
道路は舗装され大きく変わった。
このロケ地は小寅さんが発見された。
訪問するのは実に3度目。初めて行った時は雪交じりの雨、そして2度目は夏。
今回、秋の季節にこのロケ地に立ちたくなり、再再訪した。
山梨県北杜市明野町三之蔵
2021年11月訪問
伊賀の為三郎の墓参りをする寅さんと旧家の女性。
明野町浅尾の穂坂路にある墓地。
こちらも3度目の訪問時の写真。
山梨県北杜市明野町浅尾983付近
2021年11月訪問
旧家の女性に見送られる寅さん。
シリーズでも屈指の美しいこのシーンは、明野町の穂坂路の一角でロケが行われた。墓地から穂坂路を北に歩いていくとこのロケ地が出現。
浅尾周辺を回っていると、たまたま発見することができた。
旧家の女性の家はこの付近なのだろうか…。
山梨県北杜市明野町浅尾684付近
2010年11月訪問
農家の家の前を歩く寅さんと登。
明野町の穂坂路。
旧家の女性と別れた交差点のすぐ横。
寅さんと登が再会したかぎや旅館は最初は看板のアップだけなので、後で判明するのだが長野県の塩尻市。
寅さんと登は、宿からかなり遠い所を歩いている。旧家の女性の家を再び訪ねただろうか。
山梨県北杜市明野町浅尾684付近
2012年8月訪問
蔵の前で住職とすれ違い道を聞く寅さんと登。
カメラはパンしているので位置は変わらず。
設定としては、寅さんが墓参りをした場所や投宿した場所、寅さんと登が歩くこの北杜市明野町一帯で、一つの旅先の街を表現しているのだろう。
明野町ロケはどれも美しいシーン、カットの連続だ。
木造の橋を渡る寅さんと登。
須玉町藤田の塩川にかかる清水橋の俯瞰。
橋はコンクリート化されている。
本編で一瞬だけズームインする前に橋の脚の部分が映るので確認していただきたい。
この脚とラストシーンで寅さんと登が渡る橋は同じ。2人はこの橋を2度渡っていたのだ。
山梨県北杜市須玉町藤田647付近
2013年12月訪問
バス停でバスを待つ寅さんと登。
明野町小笠原の大内バス停付近。
高羽アングルのピンポイントの手前に現在大内というバス停がある。
山梨県北杜市明野町小笠原3114付近
2012年8月
「物の始まりが一ならば、国の始まりが大和の国。島の始まりが淡路島…」
神社前の石段で本のバイをする寅さんと登。
須玉町江草にある唐土神社。
バイのシーンが長回しでパンアップ、ズームバックとワンカットというのも珍しい。
この後のストーリー的に寅さんが売っている本が中三時代というのも面白い。
北杜市須玉町江草732
2012年8月訪問
置手紙を残して宿のかぎ屋旅館を後にした寅さん。「兄貴~」と登が宿から飛び出してくる。
「このままじゃ、末はろくなことにならねえからな」
長野県塩尻市の奈良井駅前。
既に書いたように宿は北杜市ではなく、かなり飛んでこの場所。
オープニングの日出塩駅から3駅。第3作に登場する越後屋がある奈良井宿もある駅だ。
長野県塩尻市奈良井
2012年8月訪問
置いてけぼりになった登が駅の方を見下ろして涙する。
登が見ていたのが奈良井駅。
駅舎などがほぼ当時の形を残している。
同業者の伊賀の為三郎の死去、墓参りの寂しくも美しいシーンと曲から一転、テンポの良い登との旅のシーンの画と音楽、そしてこのシーンへの展開に魅せられた。
千代の働く美容室の前をウロウロする寅さん。
そこへ納品車(江藤商会)が停まる。
「どこ行くんだよ」
源ちゃんに荷下ろしを手伝わせる寅さん。
千代が働く美容室アイリスは現在の漬物店・丸仁。寅さんが美容室を覗いている時に映る向かい側の店が立花屋(煎餅店)のため分かる。
東京都葛飾区柴又7-6−19
2021年12月訪問
「この辺でいいか?」と店内に入る寅さん。
荷物を店内に運ぶ江藤商会の人と源ちゃん。
この時も向かい側の立花屋の煎餅店の看板の文字が見える。
漬物を購入して、店内から撮影させていただいた。
白いパンツを買うインテリ岡倉先生。
千代が店内に入ってきて鉢合わせ。
慌てて何色でも良いと言う岡倉先生。
こちらは本編・高羽アングルではないが、岡倉がパンツを買った店舗・叶屋。(※誤字脱字がありました。訂正します。叶を加納と変換)現在の船橋屋。この後、2人が歩いている時にバックに店舗が見えることから分かる。
東京都葛飾区柴又7-6−1
2021年12月訪問
高木屋老舗の前を歩く千代と岡倉先生。
その後ろの方に岡倉先生がパンツを買った店、加納屋が映る。
寅さんと源ちゃんが高木屋老舗ののれんの下で様子を見ている。
東京都葛飾区柴又7-7−4
2021年12月訪問
帝釈天の参道を走る千代。
鰻店・川千家の前。
アイリスの方から来ると帝釈天に向かって川千家のところで少しだけカーブしているところがロケポイント。
残念ながら高羽アングルではない。実際のカメラは亀家本舗の階上から。
東京都葛飾区柴又7-6−16
2021年12月訪問
千代の息子のさとし、友達が自転車で柴又から家へ帰っていく。
江戸川の下流に向かって土手を行く。
東京都葛飾区柴又7
2021年12月訪問
寝込んでしまった岡倉先生に代わって大学を訪ねる寅さん。
東京大学のはずだが、なんと一橋大学。
時計があるのは一橋大学図書館。
歴史があり貴重な資料が豊富な図書館として著名。訪問時は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため関係者以外立入禁止だったため敷地外から撮影した。
東京都国立市中2-1
2021年12月訪問
恋に悩む岡倉先生を見て、土手に座っている寅さん。
江戸川の土手、寅さんのバックに映る新葛飾橋のそばのあたり。
東京都葛飾区金町3
2021年12月訪問
さくらと満男が通りかかり、「お兄ちゃん、何してるの。こんな所で」と聞く。
「考え事よ」
寅さんとさくらが見ている方向、つまり新葛飾橋の対岸は千葉県松戸市。
赤い橋の上にいる寅さんと千代。
七五三の記念撮影をする親子。
東京・江東区にある亀戸天神社。
鳥居をくぐって最初の橋、太鼓橋・男橋。
本編でバックに映る都営住宅は手前に建物が建ったことにより見えなくなった。
新たに東京の新しいシンボル・スカイツリーが見えるようになった。
東京都江東区亀戸3-6-1
2021年12月訪問
千代が4時間経っても肝心の話をしない寅さんに「用があるって何のこと?」と聞く。
「どうもちょっと言いにくいんだよな、これが」「なんて言ったらいいもんかな」
太鼓橋・男橋を渡った所。
社殿側から鳥居を見ての方向。
右に本編にも映る割烹若福がある。
藤棚のある橋を渡る寅さんと千代。
鳥居を入って左側、割烹若福の方へ行った所が高羽アングルのピンポイント。
右側にあるのが寅さんと千代が渡った太鼓橋・男橋。
ロケ当時に比べて木々の成長により、本殿が見えにくくなっている。
「私、勘違いしてた」
「寅ちゃんと」
「私ね、寅ちゃんと一緒にいると何だか気持ちがほっとするの。寅ちゃんと話していると、ああ私は生きているんだなって、そんな楽しい気持ちになるの」
「寅ちゃんとなら一緒に暮らしてもいいって今、ふっとそう思ったんだけど…」
千代の告白。
「冗談じゃないよ。そんなこと言われたら誰だってびっくりしちゃうよ」
「冗談じゃないわ」
驚いて腰が引けていく寅さん。
カメラがドリーショットでヒキになるのと同時に千代のテーマ曲が流れる。
絶妙のタイミングのカメラワークとBGM。
そして寅さんを想う千代の表情。
千代は言う。
「嘘よ。やっぱり冗談よ」
座り込んでいる寅さんとそれを見る千代。
「そろそろ帰りましょうか」
橋の端と端にいる2人には間が開いている。
悲しく、そして美しいカット。
現在、藤棚の橋は改築され曲がり方も変わっている。
太鼓橋・女橋の脇にある琴柱灯篭のそばに寅さんがいたので、ちびとらが立っているあたりが寅さんの座り込んでいた位置。
寅さんの年賀状のナレーション。
奥には茶店。
着物姿の子どもとおじいちゃん、消防団の人が新年の挨拶をしている。
須玉町江草の篠原商店。
実はこのロケ地は寅さんと登が本のバイをしていた唐土神社のすぐそば。
山梨県北杜市須玉町江草835
2012年8月訪問
名物きのこそばの垂幕。
塩の看板。
「末筆ながらあなた様の幸せを遠い他国の空からお祈りしております」
篠原商店の屋根。
店内では寅さんの作り話を登とお店のおばさんが聞いている。
篠原商店から出てくる寅さんと登。
店のおばさんがお金が足りないと追いかけてくる。登が上着を渡して勘弁してもらおうとしている。
突き当りの坂道を左に曲がっていったが、まさにこの道を進むと寅さんと登がバイをしていた唐土神社がすぐそばにある!
再び、神社でバイをするのだろうか…。
左に曲がると、次の橋があるという設定か…。
登が「兄貴!兄貴~。見てくれ!」と寅さんを追いかけて上着を渡してきたことを教える。
須玉町藤田の塩川にかかる清水橋。
篠原商店からこの橋はかなり距離がある。
この清水橋は前半、寅さんと登が2人で旅をしている時に一度渡った橋。
その時は、逆方向、右から左に渡っていた。
こちらは3度目の訪問で最新の写真。
山梨県北杜市須玉町藤田647
2021年11月訪問
晴れ着姿の3人と清水橋の上ですれ違う寅さんと登。
2人はじゃれ合いながら橋を渡っていく。
爽快なラストシーン。
こちらは一番最初にこの橋を訪れた時の写真。
ちびとらは橋の上。
山梨県北杜市須玉町藤田647付近
2012年8月訪問