福岡市在住のTさんより、情報がありました。
Tさんは九州を中心にロケ地を回られている方です。ありがとうございます。
その情報とは、呼子のストリップ小屋、アンパンを買ったお店だった家が取り壊され、更地になってしまったとのことです。
最下段に最新の写真を掲載させていただきます。
第14作「男はつらいよ 寅次郎子守唄」では、寅さんが佐賀県を旅します。
唐津でバイをして、呼子港を訪れています。
そして、呼子の町の小さなお店で買ったアンパンを船着き場で食べるシーンがあります。
その船着き場はストリップ小屋の裏手にあり、寅さんは踊り子にアンパンをご馳走して話をします。
ストリップ小屋だった建物を発見したのは2011年8月。
家主さんに許可をいただいて、その家の中を通って、アンパンを食べた船着き場に立つことができました。
寅さんと踊り子がアンパンを食べるシーンのヒキのカットは、画面が揺れているので、恐らく船の上からロケしたものと思われます。
2011年8月当時はこの後ろはすぐ海でしたので、このアングルで撮るのが精いっぱいでした。
2度目の訪問となった2017年4月。
運よく船が停泊していて所有されていた方から許可をいただき、高羽アングルでの撮影に成功しました。
船着き場一帯の建物は6年前の初訪問時とだいぶ変わっていました。
船着き場は消え、遊歩道になっています。
茶色い家が「守れ港内スロー」と書かれていた所で、その奥に上の写真に映っている階段がありました。
茶色い家はロケ当時はなく、裏手にアンパンを買ったお店がありました。
このロケ地のレポートについて詳しくは、ロケ地の旅のページをご覧ください。
そして今回、Tさんが呼子のロケ地を訪れ、撮影された写真がこちらです。
(掲載させていただくことは許可をいただいています)
対岸から撮られた写真になり、ラストシーンで寅さんが再び、この船着き場へ向かっているシーンと同じ方向になります。
アンパンを買ったお店、ストリップ小屋…。
遊歩道側の建物やブロック塀などが完全になくなってしまったのですね。
ただ、アンパンを買ったお店のおばさんが出てきた向かい側の家は残っています!
これからこのロケ地に行く方は、アンパンのお店の中が高羽カメラ位置で、寅さんが「ごめんよ!」とお店に向かって呼びかけるシーンの撮影がピンポイント位置でできることになりました。
少しずつ少しずつ、「男はつらいよ」に登場する街並みや風景は消えていっています。
今回の情報を寄せていただいたTさん、ありがとうございました。