第9作「柴又慕情」では寅さんが歌子たちと出会い、みそでんがくをご馳走したことをきっかけに記念撮影をすることになります。
そこで御前様が第1作で間違えた「バター」を第8作のお墓のシーンに続いて、寅さんが繰り出します。そして、大笑いする歌子たち3人との楽しい旅のひと時が始まります。
寅さんと歌子たちが出会ったのが、今は廃線となった京福電鉄永平寺線の京善駅です。
ちびとらが訪れたのは2013年の夏の旅。
(※その時の様子はロケ地の旅のページをご参照ください。ロケ地の旅 第9作)
この京善駅のシーンでは列車が出てきません。
そもそもこの京福鉄道永平寺線は歌子たちが線路を歩いているシーンやこの京善駅が出てきますが、列車が出てこないのです。
(※写真:歌子たちが線路の上を歩いていたロケ地である京福電鉄永平寺線の荒谷踏切付近)
本編では北陸で2つの列車を見ることができます。
1つは、オープニングで寅さんが夢から覚める尾小屋鉄道の金平駅は牛乳を積んでいる軽便鉄道が登場。
もう1つが、寅さんと歌子たちが別れた京福電鉄越前本線。東古市駅では夕暮れに停まっている列車、寅さんを残して東京へと帰っていく歌子たちを乗せた列車が登場します。
いずれもしっかりと列車が出てくるのに永平寺線は出てきません。
京善駅で印象的なのは、寅さんが休んでいたところで歌子たちが入ってきた戸枝屋という茶店ですね。
京善駅(跡)を訪れた際、現地である写真を見せていただくことができました。
その写真がこちら。
寅さんと歌子たちが出会った戸枝屋!
一度、この目で見てみたかった!
そして、しっかりと永平寺線の姿が!
本編では、北陸での3つ目の車両として登場しなかった今は廃線となった永平寺線!
子どもたちが登下校で使っていたんですね。
実は第9作「柴又慕情」では多くの鉄道が登場します。
オープニングタイトルバックの常磐線。
歌子が柴又から帰る時の京成線。
そしてインパクト大なラストシーンの中央本線のSL。
そして北陸で登場する尾小屋鉄道、京福電鉄越前本線もあります。
ここに永平寺線が登場してしまうと過多だったのでしょうか…。
この写真を見ることができて本当に良かったです。
撮影していただいた方、そしてお見せいただいた方に心より感謝いたします。
ロケ地に行くと、さまざまな発見、出会いがありますね。
ということで、今日はこの辺でお開きということで…。
ちびとらはこれからも旅を続けます。