第14作「寅次郎子守唄」のマドンナは木谷京子さん。
「飴振って痔固まる」(雨降って地固まる)ととらやの茶の間でギャグを言った人であります。
今回の記事では、京子さんが暮らした街、そして京子さんの家について紹介します。
この新発見は、去年の6月に調査しました。
病院で看護師を務める京子さん。夜勤明けにわざわざとらやへ赤ちゃんの様子を見に来ました。その後、京子さんが自宅への帰るシーンが登場します。
まず京子さんは京成本線の江戸川駅を降りてきます。まさに江戸川の川沿いにある駅です。
京子さんは柴又駅で電車に乗り、高砂駅で乗り換えて江戸川駅へ行ったことでしょう。
柴又から江戸川駅までは約3キロ余りなので、時間があれば江戸川の土手をのんびり散歩しながら歩けば1時間弱で着きます。
しかしこの日の京子さんは「眠くて眠くて」と言っていたので電車で家に帰りました。居眠りして乗り過ごさないで良かったですね。
※現在の江戸川駅に降り立ったちびとら(2020年6月撮影)
京子さんは駅を出て、左手へ歩いていきます。
さて、今回の記事の最大のテーマは、京子さんの家はどこなのか?です。
ヒントは、江戸川駅の近く。(ヒント①)
そして、京子さんはアパートの階段を上がって部屋に入ろうとします。
(※)この時、アパートの裏の風景、近所の家並みが映ります。(ヒント②)
すると、隣の方から荷物が届いていることを聞かされます。ご実家の山形県米沢市のお母様からのりんごなどの贈り物でした。
(※)この時、荷物を部屋に運び入れる時に江戸川の土手が映ります。(ヒント③)
最大のヒントとなったのは、②のアパートの裏の家並みの風景です。
(本編キャプチャをサイト内に貼り付けることは本来していないのですが、今回は諸事情により、貼らせていただきました。諸事情は下記に記します。)
京子さんのアパートから見て、左側に手前から黒い小さな屋根、大きい青い屋根が縦に並び、その右側に手前から赤い屋根、青い屋根が横向きに、その向こうに黒い屋根が縦向きにあります。
これらのヒントを基に、ロケ当時に近い年代の航空写真で検証してみました。
水色の四角が江戸川駅です。
この付近で、かつ江戸川の土手付近を探してみたところ、赤丸の部分にまさにその家並みが確認できました。
緑色の矢印が撮影方向です。
ということで、矢印の下の白い大きな屋根が京子さんのアパートだということが判明しました!
さらに、京子さんがアパートの階段を上がってくる来るカット、パンしているので分かりづらいですが、一瞬曲がり角が映ります。それが黄色の曲がり角です。
そして、土手の脇に映る道でもあります。
こちらが現在のマンションの外観です。
外から見てみると、京子さんが上がっていったのと同じ向き、同じ雰囲気で階段がありました!
こちらのマンションですが、当然のことですが、現在、ここで暮らしている方がいらっしゃいます。マンション内に立ち入ることは許可なくできません。
ロケ地を回る際には、そこに暮らす人たち、生活する人たちの妨げをしないよう配慮が必要です。
あくまで趣味で回っている私たちは、ロケ地に伺わせていただいている、撮影させていただいているという精神を心がけるようにしています。
さて話を戻します。
検証のために京子さんが荷物を運ぶ時に映る江戸川側の風景を見てみましょう。
江戸川の向こう側に大きなマンションが映ります。
下の写真が京子さんのマンション側から同じ角度で写した写真です。
さらにダメ押しで!
京子さんのアパートの裏に見えていた赤い屋根の家が同じ位置に現存していました!
木谷京子さんのアパートに届いたお母様のお荷物ですが、今回の新発見により、お母様は住所を書き間違えたことが判明しました!
あれだけ離れていて良く無事に荷物が届いたものですね!