2016年の春の旅は、信州を回った。
メインは第40作の小諸だが、第29作、第35作のオープニングのロケ地も訪れた。
いずれも2度目の訪問なので、すべてのロケ地を回りきりたいと思い、事前調査もすすめ現地へと足を運んだ。
ロケ地の詳細な情報は、「ロケ地の旅」のページに既にアップ済みなので、ここではそのまとめとして今回の旅を振り返る。
まず、第40作のオープニングだ。
吐竜の滝(上の写真)をはじめいくつかのロケ地を回り、新発見もあった。
1つ目が本町交差点近くの坂道。
坂の上の道を神輿がいくシーンだ。ちびとらが坂の途中にいるが、本編では祭の参加者がこの坂道を歩いていく。
こちらの物的証拠は右側の石垣。
そして坂の上の突き当りの建物。これは本町交差点にある店舗(麺族無我夢中)。
2階部分などが本編と一致し、ロケ地と判明した。
2つ目がやはり本町交差点からほど近い大和屋紙店、蔦屋骨董店付近。
神輿のシーンで登場する。
こちらは大和屋紙店とその右となりの建物、そして蔦屋骨董店を除いてはかなり変化していて事前調査でここだろうと踏んで現地でも撮影した。
その後、寅仲間の方々にご協力いただき検証し、ロケ地と判明した。
3つ目はメインタイトルバックとなった小諸市の俯瞰で遠くに浅間山を望むこのカット。
浅間山は雄大だが、市街地が目立つメインタイトルバックになっているのも意外と数は多くない。
画面下、中央より左側の方の特徴的な建物などからこのロケ地を発見し、俯瞰撮影については許可をいただき行った。
またこれは既にロケ地を回られている方が発見していたそうだが、寅と真知子先生が病院から歩いていく商店街も訪れた。
本編で映るサトウの看板はこちらのメガネのサトウさんのお店。
寅たちが角を曲がるシーンでメガネ、電池の看板が右端に映っているが、ここは実は理容室。
このサトウさんの看板を山田組が移動したそうだ。
今回、サトウさんのお店にお邪魔したところ、大変親切にロケ当時のお話を聞かせていただいた。
店内にはロケ当時の写真が飾ってあった。
寅たちが商店街を歩く際に道の脇に菊の花が飾られているが、これはサトウさんの先代が手入れをしていたものだそうだ。
今も映画の中に思い出として残っている、と語っていただいた。
今回の旅では、さらに第35作のオープニングで寅が出会う旅の雲水が訪問する民家を発見することができた。
特徴的な道はそのままで民家もロケ当時のままだった。
今回訪れた小諸は寅さん会館があった場所であり有名なロケ地だが、意外と未発見だったところも多かった。
全国にはまだまだ未発見のロケ地も多い。
次回の旅も楽しみである。
(まったく更新が追い付かず、アップが旅の順序と前後しています。5月には2011年以降の分も順次更新していきます。)