夢から覚める寅さん。
煙の中、咳き込みながら目を覚ます。
願円寺。
鐘楼の脇で寅さんは昼寝をしていた。
岩手県紫波郡紫波町片寄中平9
2010年8月訪問
「焚火なんかするなよ、おばさん。あー煙い。たぬきだったらけつから尻尾が出ちゃうところだよ」
寅さんがたき火をしているおばさんに言う。おばさんは笑うが、逆にそんなところで寝ている方が悪いと言い返しても良いシーン。
「あーあ、むせちゃったよ」
立ち上がって鐘楼からの景色を見る寅さん。
木々が生い茂って本編のように景色を見ることができない。
願円寺のある紫波町は盛岡市の南に位置する。
踏切を渡る寅さん。
雄大な岩手山を眺めることができる踏切は、花輪線の大更~東大更間。
訪問時、雲が多く残念ながら岩手山はうっすらと見えただけだった。本編でも分かる手前の土手のようなものは小さな川。
岩手県八幡平市大更第27地割
92−23付近
2014年8月訪問
踏切で農作業車とすれ違う寅さん。
本編には家や小屋が映っているが、小さな林になっていて確認できなかった。
砂利道を歩く寅さん。
小学生とすれ違う。
実際には俯瞰だが、高羽アングルピンポイントはブッシュになっていて入れなかったので地上から撮影した。
暗いので分かりづらいが、本編に映る鳥居が左側の林のところにあるので物証となっている。
祭り(練習?)をしている神社。
再び紫波町に戻ってきて新山神社。
寅さんは夢から覚めた願円寺の後、北上して岩手山の麓で踏切を渡る。その後、この新山神社へやって来るのだが、実はこの神社は冒頭の願円寺から約5キロ離れただけ。歩いて1時間少々だが、行ったり来たりしている。
紫波郡紫波町土舘浦田
2010年8月訪問
鳥居をくぐる寅さん。
祭りだがバイをするわけではない。岩手県に伝承されている鬼剣舞の練習という設定なのだろうか。
ちびとらは既にこの後の寅さんの動きを真似ている。
新山神社はたくさんのカットがあるが、主だったものを掲載した。
子どもたちの野球の審判をしている寅さん。
鬼の面をかぶっている。
こちらの新山神社拝殿は里宮と呼ばれている。
訪問当時は人の気配もなく大変静かなところだった。
川と街並みの風景。
盛岡市の中津川沿い。
市役所やテレビ岩手など盛岡市の中心部を映している。
左側の公園は盛岡城跡公園。
登の家のある上の橋には、このまま川沿いを歩いていけば着く。
岩手県盛岡市肴町1−6付近
2010年8月訪問
鹿の角を付けた踊りが演じられている。
盛岡城跡公園の多目的広場。
踊りは鹿踊(ししおどり)。岩手県の無形民俗文化財に指定されている。
鹿踊は、花巻市で開催される「花巻まつり」で大々的に披露される。
こちらの写真は再訪時のもの。
岩手県盛岡市内丸1−1−37
2017年8月訪問
祭風景の俯瞰。
多目的広場の俯瞰。
前のカットで右端に映っていた広場にある東屋がここでも映る。
バイをしている寅さん。
祭の様子を見ていた登が寅さんがバイをしているのを見て慌ててやって来る。
寅さんは坂を上がった右側でバイをしている。
こちらは初訪問時の写真。
岩手県盛岡市内丸1-37付近
2010年8月訪問
「盛岡のお祭りだ。儲けなんかいらない」
バイをしている寅さん。
かつての弟分・登がバイを見ている。
登に気づく寅さん。
2人が再会したのは盛岡城跡公園の多目的広場を見下ろせる場所。
「そういやあ、お前。この辺に住んでたんだなあ」
寅さんと登が再会の握手をする。
2人は約12年ぶりの再会で、第10作で信州を旅していた以来となる。
寅さんがふられた話を茶屋で聞き、お代の代わりに服を店に置いて2人で橋を渡ってからとなる。
青森出身の登だが、盛岡に住んでいることを寅さんは便りか何かで知っていたのだろう。
「お前の娘かい?」
「お前も地道に暮らしているんだな~」
登に「まだこんなことやってんのかい」と言われた寅さん。
登の子どもに気づく。
登の家にやって来る寅さん。
登の家は食堂の看板が出ている。
盛岡城址公園から中津川の上流のところにある上の橋のたもと。
登の家は右側のビルに建て替わっている。
上の橋の向こう側の建物は同じ。
岩手県盛岡市紺屋町5-14付近
2010年8月訪問
登の今川焼き屋から出てくる寅さん。
左手向こう側の釣具店や中津川をはさんで右手の岩手県民会館などロケ当時のまま。
「おかみさん、登のことをよろしくお願いします」
寅さんを追いかけてきた登の妻に頭を下げて立ち去る寅さん。
弟分登とは約12年ぶりの再会だったが、堅気となっていた登と別れる。
「親分なんて。そんな立派なもんじゃ…」
登の妻・俱子に見送られ、上の橋を渡っていく寅さん。
初期作品での寅さんと登の旅のシーンは好きだったので、このシーンは心に残っていて、ロケ地を訪問するのも楽しみだった。
辺りの風景は変わった。近代的なマンション群になっていた。
釧路。
釧路駅の東側にある巴人道跨線橋。
右側にある白い建物など、ロケ当時のまま残っていた。
北海道釧路市新富町1−2
2017年8月訪問
釧路駅と周辺。
ピンポイントではなく、少しずれるが、同じ巴人道跨線橋から撮影。
釧路駅は駅舎が変わっていない。
スーパーホテルができて、裏側にある東急イン(現・クラウンヒルズ)が見えづらくなっていた。
【参考】
釧路駅のコインロッカー 12番
コインロッカーに荷物を入れる手元。
コインロッカーがあった場所はなくなっており、全く別の場所のコインロッカーで撮影してみた。
風子がコインロッカーに荷物を預けている。
釧路駅構内の観光案内所の中から撮影。
階段の途中にコインロッカーがあったが、地下への階段はなくなっているため、本編・高羽アングルでの撮影は困難。
天井のタイル、電灯、その配置からこの場所だろう。売店も同じ位置にあった。
北海道釧路市北大通14-1−78
2017年8月訪問
風子が釧路駅から出てくる。
茶色い駅舎は変わっていない。
風子が釧路駅前を歩く。
駅正面の白いビルはロケ当時、ホテルだったが今も建物は残っている。
その他は、ホテルルートインができたり、だいぶビルも建て替わってる。
風子が大通りの交差点近くを歩いている。
釧路駅から真っ直ぐ南側に行ったところにある北大通6丁目交差点。
交差点の向こう側、左側の伊藤ビル、右側の北洋日生ビルはロケ当時のまま。
ボーリング場はセブンイレブンになっていた。
北海道釧路市北大通6-1-6
2017年8月訪問
風子が理容ヒロシマの前を歩いている。
ヒロシマの建物右側の建物は残っているが、ヒロシマは建物自体が無くなっていた。
セブンイレブンの駐車場になっている。
Googleストリートビューを確認すると2012年6月時点で建物はなかった。
北海道釧路市北大通6-1−21
2017年8月訪問
風子がヒロシマに入る。
中では寅さんが散髪をしていた。
建物は無くなってしまったが、前のカットで分かるように隣のビル側の端にドアがあったので、ちびとらがドアを開ける真似をしているあたり。
交差点の向こう右側の白い建物はロケ当時のままのようだ。
風子が飛び込みでヒロシマに雇ってもらおうとしたが断られ、店から出てくる。
釧路の街の俯瞰。
釧路川にかかる幣舞橋で幣舞公園からの撮影。
釧路駅から南側に進んでいっている。
手前右側の白い建物は旧日本銀行釧路支店。
幣舞橋の向こう左側はフィッシャーマンズワーフになっている。
北海道釧路市幣舞町1
2017年8月訪問
幣舞橋を渡る寅さん。
振り返って橋からの風景を見る。
ぬさまい広場からのロケ。
橋の向こう左側が俯瞰を撮影した幣舞公園。
幣舞橋はヨーロッパ調の橋。
寅さんが見ていたのは橋のたもとにある公園。
幣舞橋から見るぬさまい広場。
地形は変わっていないが、風子が座っていたベンチは無くなっていた。
「何見てんだ?」
風子がベンチに座って煙草を吸っている後ろ姿。
風子に声をかける寅さんの声。
ぬさまい広場から幣舞橋、本編に映るナショナルの看板のある建物方向を映す。
北海道釧路市北大通1-1
2017年8月訪問
「いい天気だもんな」
「空見てんの」という風子に話しかける寅さん。
ぬさまい広場周辺は新しいビルが数多く建った。
翌朝。
幣舞橋を渡る寅さん、風子、栄作。
幣舞橋には女神像があるのが特徴。
寅さんたちは釧路駅方向に向かっている。
寅さんたちの宿は幣舞橋の近くだったようだ。
北海道釧路市北大通
2017年8月訪問
茶内駅のホーム。
根室本線・花咲線の浜中町にある茶内駅。
駅舎は修復や塗り替えが行われたが、ロケ当時のままの雰囲気。
厚岸郡浜中町茶内緑
2017年8月訪問
茶内駅の駅舎から出てきた寅さん、栄作。
栄作が女房のところへ行くのを迷っているのを諭す寅さん。
風子がタクシーで15分くらいのヤンマーと大きく書いてある家だと聞いてくる。
茶内駅のある浜中町は、漫画家モンキー・パンチさんの出身地。代表作のルパン三世のパネルが駅舎前に設置されていた。
栄作の女房がいるという「霧多布に行く途中の汐見橋」へ向かう車窓。
茶内駅から霧多布方向は一本道。
湿原と街並みが見えるのは、MGロードから浜中町の市街地が見えるこのあたりだと思われる。
北海道厚岸郡浜中町
2017年8月訪問
ヤンマーと書かれた家。
タクシーがいったん停まって走り出す。
ヤンマーの建物があったあたりは、訪問時、建物がほとんどなくなっていた。
北海道厚岸郡浜中町暮帰別東1付近
2017年8月訪問
タクシーが停まり栄作が降りてくる。
汐見橋を渡って左折した場所。
北海道厚岸郡浜中町暮帰別東1付近
2017年8月訪問
根室。
祭の準備が進んでいる。
根室市役所前にあるときわ台公園。
祭のゲートがあったのが、公園の駐車場の入口。
北海道根室市清隆町3-3
2017年8月訪問
階段を上がってくる寅さん。
前の写真の駐車場入り口の奥にときわ台公園に上がる階段があり、寅さんが上がってきたのはこの階段。
本編に映る赤い寺の屋根は久遠山實成寺だが、木の成長で隠れて見えなくなっていた。
風子がおばさんがいる漁港を訪ねる。
根室水産物地方卸売市場。
北海道根室市本町5付近
2017年8月訪問
おばさんが「風子ちゃんじゃないの」という。
おばさんのバックに映っている市場の建物がロケ当時のまま。
雨の中、風子が赤い傘をさして歩いている。
ここは根室半島の南側の花咲港なので、北側の根室市街地からは歩いたら約1時間かかる…。
左奥のミナト薬店、右側のラーメン店は健在。
右側のアントニオ猪木の写真入りのプロレスのポスターの貼ってあった電柱は車道近くに移動していた。
北海道根室市花咲港83
2017年8月訪問
風子がきたみ館を訪ね、雨でバイの仕事を休んでいる寅さんに差し入れをする。
ミナト薬店から風子が歩いて行った方向。
きたみ館のあった場所は空き地になっていた。
奥にあった郵便局は営業していないが、建物は残っていた。
北海道根室市花咲港68
2017年8月訪問
風子がきたみ館から帰っている途中、トニーがバイクでやって来る。
再び、根室半島の南側の根室市街地。
ときわ台公園のそばでホクト車輛整備工場の脇の道。
風子は往復2時間かけて歩いたことに…。
北海道根室市常磐町1-7
2017年8月訪問
トニーがバイクで走り去る。
左側の碓永勝三郎商店がロケ当時のまま。
風子が働いている理容室を訪ねる寅さん
祭が行われていたときわ台公園からほど近い場所にある理容室小田原。
訪問したところ、店内に入らせていただき、撮影の許可をいただいた。
北海道根室市清隆町1-1-2
2017年8月訪問
理容室小田原の前で風子が出てくるのを待つ寅さん。
理容室小田原、右隣の建物、電柱など、外壁の塗り替えなどはあったが、全てがロケ当時のまま。
風子に別れを告げ旅に出る寅さん。
根室本線に乗っている寅さん。
茶内~厚岸間の厚岸町サンヌシの湿原原野。
北海道厚岸郡厚岸町サンヌシ
2017年8月訪問
東亜国内航空が着陸する。
さくら、博、満男が風子の結婚式に出席するため、柴又から北海道に到着する。
中標津空港。
本編アングルでの撮影はできなかったので、空港のデッキから撮影した。
北海道標津郡中標津町北中16−9
2017年8月訪問
養老牛温泉。