夢から覚めた映画館から出てくる寅さん。
海賊船悪魔号ののぼりと映画のポスターなどが右側に映る。
現在民家の壁になっている右側手前が、青森市栄町にあったスバル座。
その奥側は本編で僅かに映る文字「-ト」の文字の場所。
ロケ当時、スケート場だった。スケート場になる前は高栄劇場という映画館。
長年に渡り探索を続けてきた数少なくなってきた不明ロケ地の一つが遂に発見となった。
青森県青森市栄町2-6付近
2017年6月訪問
手前には工事現場。その向こうへ歩いていく寅さん。
かつて映画館やスケート場があった街も激変し住宅街となっている。
唯一、左側に立ち並ぶ建物(左側電柱手前から2本目あたりの建物)がロケ当時のまま物証として残っていた。
奥の一時停止、止まれの標識や道路の形状などの位置関係も一致はする。
寅さんが歩いて行った方向は青森駅方面。この後のシーンにつながる。
※初訪問から2ヶ月後、再訪した時の写真に差し替えました。(2022年1月)
青森県青森市栄町2-6付近
2017年8月訪問
連絡船が往く海と街並みの俯瞰。
青森市にある善知鳥神社近くからの俯瞰。
青森港を望む街並みを映したもの。
前年にも訪問したが、天候が悪かったので再訪し再撮影した。
青森県青森市安方2付近
2015年8月訪問
善知鳥神社俯瞰。
鳥居は見えるが周囲が変わり、参道は見えづらくなった。
鳥居奥の駐車場は立体化した。
こちらは最初に訪れた時の画像。
青森県青森市安方2付近
2014年8月訪問
寅さんの口上。それを聞いている参拝客たち。
善知鳥神社の参道。
本編アングルよりヒキで撮影した。
この参拝客の人たちはエキストラで青森市内の松竹映画館などにより新聞記事などで募集されたそうだ。
青森県青森市安方2-7-18
2015年8月訪問
威勢よくバイをする寅さん。
善知鳥神社の参道入り口近くの右側で撮影。
易断の説明書きで隠れていた柵がある。
リリーが2年ぶりにとらやに顔を出していた頃、寅さんは青森にいたのだ。リリーも北の方に行くので寅さんに会えるかもしれない
とさくらに話していた。
青森県青森市安方2-7-18
2014年8月訪問
港に停泊する連絡船。
写真は青森港の青い海公園から撮影。
青森港に停まっていたのは摩周丸。
現在は八甲田丸が展示されている。
青森県青森市安方2ー1
2015年8月訪問
夕暮れの港を寅が歩く。
港には摩周丸が入港している。
青森港の現在青森ベイブリッジの下がロケ地だった。
左側の「みなと」「川崎商店」があったあたりは駐車場になっている。
僅かに道の形状が当時の面影を残す。
青森県青森市安方1-6-1
2014年8月訪問
夕暮れ、川崎商店の前を歩く寅さん。
通行禁止・青森駅長の看板、福屋旅館裏口の看板。
ロケ当時から激変している。
川崎商店は港とは逆側に移動して営業していた。
青森県青森市安方1-6-1
2014年8月訪問
【参考】青函フェリー あさかぜ
「おい、パパ!どっか行く時は一言断っていけよ。自殺したんじゃないかと心配しちゃうじゃないか~」
十和田丸に乗っている寅さんと謙次郎。
青森でのロケ地訪問の後、寅さんたちと同じルートで北海道へと渡った。
ちびとらが乗船したのは、あさかぜ。
2015年8月訪問
港の桟橋。
函館港。
謙次郎の妻がとらやを訪ねている頃、寅さんと謙次郎は函館港に到着していた。
北海道第一歩の地碑のそばで佇んでいる。
北海道函館市末広町24
2015年8月訪問
桟橋に座っている寅さんと謙次郎。
函館港の中でも詳細は、函館市道路元標の碑が横にある東浜桟橋。
金を勘定していた寅さん。
残金が心細いことを謙次郎に話す。
「いよいよとなりゃあ、駅のベンチだって寝られますよ」という謙次郎。
寅さんのバックの一番左に立っていた建物は外装塗装工事が行われたが現存していた。
現在、函館大学ベイエリアサテライトとなっている。
函館の夜景。
有名な函館山からの夜景。
北海道函館市函館山
2015年8月訪問
列車の座席で、謙次郎との出会いの話をした後、常識、非常識の話で盛り上がる寅さんとリリー。
函館本線の黒岩駅~国縫駅間。
車窓に見える赤い屋根のある牧場がこちら。
寅友・彰さんとお伺いし、間違いがないことの証言を得た。
北海道山越郡長万部町豊津16付近
2015年8月訪問
「長万部で降りてカニでも食うか」
リリーがお腹が空いたというのでカニを食べようという寅さん。謙次郎が今夜の宿代を心配する。踏切の音がして、踏切を通過する。
「いいじゃないか。銭が無かったら3人そろって駅のベンチで寝たっていいよ」
長谷川道路踏切。
アナウンスで「長万部に到着」と言っているので、次の国縫駅を通過するので普通列車には乗っていないことが分かる。
夕焼けの海岸で遊ぶ寅さん、リリー、謙次郎。
全くのヒントがない砂浜だが、この後のシーンに近い蘭島海岸ではないかと思われる。
この蘭島海岸付近を寅さんは5年前に訪れている。正吉親分の息子、澄雄のSLをタクシーで追いかけたのだ。
北海道小樽市蘭島1-17付近
2015年8月訪問
駅前。にわとりの鳴き声。
リリーが手洗い場で手を洗っている。
「おはよう!」
通学のため駅に向かう女子学生に声をかける寅さん。
函館本線の蘭島駅。
建て替わった駅舎の位置は少し右側・線路側に下がったようだ。
北海道小樽市蘭島1-24
2015年8月訪問
「久しぶりに駅のベンチで寝たら体痛くって」
謙次郎がパジャマ姿で駅舎から出てくる。
寅さん、リリー、謙次郎は、長万部でカニを食べてお金が足りなくなり、本当に駅のベンチで寝たのだった。
噴水。
札幌市の大通公園。
第5作ではこの風景に近い、俯瞰のシーンがある。
左側のビルは道銀ビルディング。
北海道札幌市中央区大通西3
2015年8月訪問
バイをする寅さん、ではなく謙次郎。
サクラをする寅さん。
噴水からパンしているので、ちびとらが立っているあたりだと思われる。
駅舎で寝るのはやはりつらい所で、3人はバイに勤しむ。
客寄せをする寅さん。
謙次郎が座っていたあたりにいるのは北海道の寅友・北の桶さん。
バイが成功し、馬車に乗って笑っている寅さん、リリー、謙次郎。
新千歳空港の南、競走馬の育成牧場などがある拓けたエリア。
3人旅の最高に美しいシーンは、溝口牧場の前の通りでロケが行われた。
このロケ地は知人の滝沢さんが発見し、訪れることができた。
北海道苫小牧市美沢13−14
2015年8月訪問
馬車に揺られながら楽しい会話をする寅さん、リリー、謙次郎。
寅さんたちのバックに映っている赤い屋根の牧場は、競走馬の育成を行う白老ファームになっている。
ちびとらのバックに映る緑色の屋根の建物。
訪問時は残念ながら雨上がりの曇天。
いつか再訪したいと思う。
小樽の俯瞰。
水天宮からの撮影。
木々が成長し、撮影は困難だったが、特徴的な函館本線のカーブもここから同じように見ることができる。
5年前、寅さんは登といっしょに正吉親分の息子を探して小樽を訪れている。
北海道小樽市相生町3−1
2015年8月訪問
函館本線の線路のカーブをアップにして撮影した。
運河と倉庫街、船。
謙次郎が「小樽…」とつぶやく。
北運河に架かる北浜橋からの撮影。
運河の北の端を映している。
北海道小樽市色内3-1
2015年8月訪問
謙次郎が運河を眺めながら、「ここが小樽か…」と感慨深げにつぶやく。
本編では運河沿いにものすごい数の車が停まっていた。
倉庫街はすっかり建て替わっている。
謙次郎が「寅さん、僕が30年間夢見てた街ですよ」と寅さんとリリーのもとへ歩み寄る。
こちらは北浜橋から前のカットとは反対の南側方向を映している。
「この街には僕の初恋の人がいるんです」
「学生時代、東京で知り合った人ですけどね。小樽の人だったんですよ、その人は」
「ひょっとしたら僕が生涯で一番愛した人かもしれませんね」
「僕はこの街に来たくて旅に出たのかもしれないな」
謙次郎がしみじみと思い出話を語る。
長い階段を上がってくる寅さん、リリー、謙次郎。
水天宮の南側の外人坂。水天宮の旧表参道。
小樽の最初のカット、俯瞰のロケ地である水天宮への階段。
ロケ当時に比べて、木々が成長し景色が見えづらく、足元の雑草も増えている。
北海道小樽市相生町5-33付近
2015年8月訪問
謙次郎が通りがかった女性に初恋の人の家(堀田邸)の場所を尋ねる。
謙次郎の初恋の人は引っ越していた。
「ご主人が亡くなって」「緑町の方で喫茶店をやってますよ。確かポケットって言ったかしら」と教えてもらう。
先ほどの外人坂ではなく、水天宮の鳥居から上がっていった小樽聖公会の前。
北海道小樽市東雲町10−15
2015年8月訪問
ロケ地ではないが、堀田さんの家があった場所にはマンションが建っていた。
「聞いてたよ。親父死んだんだってな」
「行ってやれ、行ってやれよ」
戸惑う謙次郎を後押しする寅さん。
水天宮参道階段の一番上。
突き当り一番上を右に行けば水天宮の境内。
「パパ、吉報を待ってるぞ」
1時間後に波止場で待ち合わせすることにして謙次郎は緑町のポケットへ急ぐ。
30年夢見た場所で初恋の人に会って吉報を持っていくには、移動時間を含めて1時間は少し短いような気もするが…。
喫茶店ポケットに入店して初恋の人を見つけた謙次郎だが、すぐに店を出てきてしまう。
緑町1丁目にある写真店のフジカラー。
ポケットは本当に緑町1丁目にあった。
この場所がポケットだったことは現地で証言も得ることができた。
北海道小樽市緑1-5
2015年8月訪問
謙次郎がポケットを後にして、隣のとぎもの一式・靴修理店の前を歩く。
ポケットの隣の店は無くなっていた。
謙次郎がカバンをポケットに置き忘れたことに気づいて立ち止まる。
謙次郎が立ち止まったのは現在の小樽緑町郵便局の前。ロケ当時は原田歯科医院だった。
実は原田歯科医院は謙次郎の進行方向の向こう側に移転している。
現地では原田歯科医院を目印にすると混乱するので注意したい。
謙次郎の初恋の人「堀田さん」がカバンを持ってポケットから出てくる。
ポケットの前の通りが映る。
映っている方向(ちびとらの後ろ方向)に行くと小樽駅の方角になる。
謙次郎が「どうも、すいません」と言いながらカバンを受け取る
「謙次郎さんでしょ?」。
ポケットの隣の建物が無くなっているので、建物に合わせて撮影しづらいが、通りを挟んで向かい側の現在の様子。
謙次郎が「お分かりになります?」と聞く。
「お店入って来た時、すぐ分かりました」
周辺の建物は激変している。
謙次郎がポケットを後にする。
謙次郎の初恋の人が見送る。
原田歯科医院は少しだけ移転している。ロケ当時は写真右にある郵便局のあたりにあった。
本編に映る昭和シェル石油は今もあるのでロゴ看板が見える。
謙次郎が波止場に行き、寅さん、リリーと合流する。
寅さんの話を聞いて謙次郎は「今の僕に何ができる?…」と答える。
この波止場は小樽港第三埠頭の西側・運河側。現在、小樽港観光船の乗り場になっている。
北海道小樽市港町4−4
2015年8月訪問
寅さんとリリーが口論になり、リリーが立ち去ってしまう。
波止場に一人座っている寅さん。
リリーといっしょに八百満で餃子の材料を買う寅さん。
御前様曰く青少年に及ぼす影響が大きいという腕を組みながら店を出る。
柴又駅そばの八百藤。
他作品でも登場するとらや御用達の八百屋。
東京都葛飾区柴又4-8−13
2022年1月訪問
リリーが自販機でたばこを買う。
本編にも新小岩1丁目24の住居表示が映っているが、同住所にある伊藤たばこ店。
新小岩駅近くの商店街。
新小岩駅付近は第37作で美保と健吾が出会う場所でもある。
東京都葛飾区新小岩1-24ー3
2022年1月訪問
買い物帰りのリリーがアパートの2階に上がって来て部屋に入る。
全く面影が無いが、駐車場内にある右側の住宅展示場の建物の壁に沿ってちょうどリリーの友人のアパートがあった。
寅友の寅福さんが発見された。
第15作のロケ地解明! | 男はつらいよ 飛耳長目録 (teacup.com)
東京都葛飾区新小岩1-26
2022年1月訪問
リリーが友人のアパートにいられなくなり、さくらのアパートへとやって来る。
さくらがリリーをバス停で待っている。
柴又街道にある葛飾柴又郵便局の前。
ここにロケ用にバス停のセットを作ったそうだ。
東京都葛飾区柴又4-10−7
2022年1月訪問
金町駅のバスがやって来る。
さくらがバスの中を探すと、リリーが降りてくる。
酔っ払いもリリーの後から降りる。
金町駅方向は全く逆方向になるのだが…。
訪問時、走っていたバスが写真に映っているが小岩駅行きだった。リリーが乗ってきた新小岩の方向なので、全くの逆方向であることが分かる。
さくらとリリーがバス停から歩く。
リリーが「迷惑じゃなかった?」と気を遣う。
さくらとリリーは柴又街道から路地へそのまま入っていった。2人が歩いている横にブティックが映っているが角のシャッターの店。
後ろに見えるのが葛飾柴又郵便局。
追いかけてきた酔っ払いをリリーがビンタする。
このロケ地は道順なり。
ビンタの直前、酔っ払いがさくらとリリーに近づいた時に一瞬だけ右側に塀が映る。
その塀がビンタの恰好をしているちびとらのいる右側の塀。ロケ当時より少しだけ上部が削られている。
東京都葛飾区柴又6-7付近
2022年1月訪問
さくらとリリーが酔っ払いから逃げて角を曲がってくる。
バス停から道順なりのロケで、全て近いので回りやすい。
バス停からこの曲がり角のロケ地の一連は、寅友の彰さんが発見された。
東京都葛飾区柴又6-7付近
2022年1月訪問
帽子のバイをする寅さん。
寅さんがバイをしていたこの場所は再開発で楽天地ビルとなっている。
寅さんがバイをしていた道路がちょうどビル内の通路になっているので僅かにロケ当時を垣間見ることができる。
寅さんのバックに映っているのが錦糸町駅前。
東京都墨田区江東橋4-27−14
2021年12月訪問
海岸で佇んでいた寅さんが砂浜を歩いている。
キャバレーのバス旅行のご一行がバスに乗りこんでいる。
日ノ浜の海岸。
海岸は印象がだいぶ変わっている。
北海道函館市高岱町7−1
2015年8月訪問
函館のキャバレーのキャシーとベッティーと出会う寅さん。
日ノ浜の海岸。
初の訪問時、あまりの天候の悪さにがっかりし、翌年再訪問した。
2016年11月訪問
「従業員の皆さま、毎晩のお勤めご苦労様です。これより出発します」
キャシーとベッティーに誘われてキャバレー未完成のバスに乗る寅さん。
2015年8月訪問
寅さんと函館のキャバレー未完成のご一行を乗せたバスが走る。
終。
雄大な恵山をのぞむ恵山日ノ浜海岸線。
278号線をバスは恵山方向へ走っていく。
初訪問時は天候が悪く雲がかかっていたが、2度目の訪問で恵山を撮影することができた。
北海道函館市高岱町7−1
2016年11月訪問